AngularJS TIPS
配列の内容を順に出力するには?(ng-repeat)
配列の内容を順に処理して出力できるng-repeatディレクティブの基本的な使い方を説明する。
ng-repeat
ディレクティブを利用することで、配列の内容を順に出力できます。例えば以下は、記事一覧($scope.articles
)を出力する例です。
<!DOCTYPE html>
<html ng-app="myApp">
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<title>AngularJS TIPS</title>
<link rel="stylesheet" href="https://maxcdn.bootstrapcdn.com/bootstrap/3.3.5/css/bootstrap.min.css" />
</head>
<body ng-controller="MyController">
<table class="table">
<tr>
<th>タイトル</th><th>著者</th><th>公開日</th>
</tr>
<tr ng-repeat="article in articles">
<td>{{$index + 1}}</td>
<td><a ng-href="{{article.url}}">{{article.title}}</a></td>
<td>{{article.author}}</td>
<td>{{article.released | date: 'yyyy年MM月dd日'}}</td>
</tr>
</table>
<script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/angularjs/1.4.3/angular.min.js"></script>
<script src="i18n/angular-locale_ja-jp.js"></script>
<script>
angular.module('myApp', [])
.controller('MyController', ['$scope', function($scope) {
$scope.articles = [
{
url: 'https://www.buildinsider.net/web/jqueryref',
title: 'jQuery逆引きリファレンス',
author: 'WINGSプロジェクト',
released: new Date(2015, 8, 1)
},
……中略……
];
}]);
</script>
</body>
</html>
|
サンプル全体はこちらからダウンロード・実行できる。
ng-repeat
ディレクティブの構文は、以下の通りです。
[構文]ng-repeatディレクティブ
<element ng-repeat="data in array">
contents
</element>
|
- element: 任意の要素
- data: 仮変数
- array: 繰り返し対象の配列
ng-repeat
ディレクティブでは、配列array
の先頭から順に要素を取り出し、残りの要素がなくなるまで、<element>
を繰り返し出力します。このとき、配列から取り出された要素は仮変数data
にセットされ、<element>
の配下(contents
)で参照できます。
この例であれば、配列articles
の個々の要素が仮変数article
に格納されているはずなので、(例えば)記事のタイトルには「article.title」で、公開日には「article.released」でアクセスできます*1。
- *1
released
プロパティの値を整形するdate
フィルターについては、別稿「TIPS:日付/時刻データを整形するには?」を参照してください。
繰り返し要素の配下で参照できる特殊変数
ng-repeat
ディレクティブを指定した要素の配下では、以下のような特殊変数を利用することもできます。
変数 | 概要 |
---|---|
$index | 要素のインデックス値(先頭は0) |
$first | 最初の要素か |
$middle | 中間の要素か |
$last | 最後の要素か |
$even | インデックス値が偶数か |
$odd | インデックス値が奇数か |
例えば記事情報に連番を振りたいならば、以下のようなコードを書きます。$index
の値は0スタートなので、表示に際しては+1している点に注目です。
<tr ng-repeat="article in articles">
<td>{{$index + 1}}</td>
……中略……
</tr>
|
その他、(例えば)$first
/$last
を利用することで、配列(表)の先頭/末尾でのみ適用すべきスタイルを指定できますし、$even
/$odd
を利用することで、ループ内で交互に出力すべきコンテンツを定義することもできます。
なお、交互に異なるスタイルを適用したいならば、より直接的な機能としてng-class-even
/ng-class-odd
ディレクティブも用意されています。詳しくは、別稿「TIPS:交互に異なるスタイルクラスを適用するには?」も参照してください。
処理対象:繰り返し処理 カテゴリ:基本
処理対象:ディレクティブ(Directive) カテゴリ:基本
API:ng-repeat(ngRepeat) カテゴリ:ng(コアモジュール) > directive(ディレクティブ)
※以下では、本稿の前後を合わせて5回分(第30回~第34回)のみ表示しています。
連載の全タイトルを参照するには、[この記事の連載 INDEX]を参照してください。
30. 要素のスタイルクラスを操作するには?(ng-class)
スタイル定義をスタイルシートに分離したうえで、ng-classディレクティブを使って要素のクラス属性によりスタイルを設定・変更する方法を説明する。
31. 交互に異なるスタイルクラスを適用するには?(ng-class-odd/ng-class-even)
ng-class-even/ng-class-oddディレクティブを使って、表の行などの繰り返しデータの偶数行もしくは奇数行に対し、スタイルを設定・変更する方法を説明する。
33. ng-repeat要素でさまざまな繰り返しを表現するには?(ng-repeat)
ng-repeatディレクティブの応用的な使い方として、「重複した値を含んだ配列」「ハッシュ(連想配列)」「複数の要素セット」の内容を順に処理して出力する方法を説明。