書籍転載:ASP.NET MVC 5 実践プログラミング
LINQ:先頭のデータを取得する - Firstメソッド[C#]
クエリ後の結果セットから先頭のデータを取得するためのFirstメソッドについて解説する。書籍転載の24本目(基礎編「5-3-7」)。
書籍転載について
本コーナーは、秀和システム発行の書籍『ASP.NET MVC 5 実践プログラミング』の中から、特にBuild Insiderの読者に有用だと考えられる項目を編集部が選び、同社の許可を得て転載したものです。
『ASP.NET MVC 5 実践プログラミング』の詳細や購入は秀和システムのサイトや目次ページをご覧ください。
ご注意
本記事は、書籍の内容を改変することなく、そのまま転載したものです。このため用字用語の統一ルールなどはBuild Insiderのそれとは一致しません。あらかじめご了承ください。
5-3-7 先頭のデータを取得する - Firstメソッド
結果セットから先頭のデータを取得する場合、Skip/Takeメソッドを利用しても、もちろん構いませんが、より直感的に利用できるFirstメソッドが用意されています*33。
- *33 対応するクエリー式構文はありません。
public ActionResult First()
{
// 最新の記事1件を取得
var articles = (from a in db.Articles
orderby a.Published descending
select a).First();
return Content(articles.Title); // 結果:ASP.NET MVC 入門
}
|
ただし、Firstメソッドは該当するデータが存在しない場合には、InvalidOperationException例外を発生します。もしもデータが存在しない場合にも、その型のデフォルト値*34を返したいという場合には、FirstOrDefaultメソッドを利用してください。
- *34 参照型、またはnull許容型の場合には、デフォルト値はnullです。
public ActionResult FirstOrDefault()
{
var articles = (from a in db.Articles
where a.Url == "http://nothing.org/"
select a).FirstOrDefault();
if (articles == null)
{
return Content(" 該当する記事情報は存在しません。");
}
return Content(articles.Title);
}
|
▼
該当する記事情報は存在しません。
太字部分をFirstメソッドに置き換えると、例外の発生を確認できます。
※以下では、本稿の前後を合わせて5回分(第22回~第26回)のみ表示しています。
連載の全タイトルを参照するには、[この記事の連載 INDEX]を参照してください。
22. LINQ:重複のないデータを取得する - Distinctメソッド[C#]
クエリ後の結果セットから重複したデータを除去するためのDistinctメソッドについて解説する。書籍転載の22本目(基礎編「5-3-5」)。
23. LINQ:特定範囲のデータだけを取得する - Skip/Takeメソッド[C#]
指定された件数だけデータを読み飛ばすためのSkipメソッドと、指定された件数のデータだけを取得するためのTakeメソッドについて解説。書籍転載の23本目(基礎編「5-3-6」)。
24. 【現在、表示中】≫ LINQ:先頭のデータを取得する - Firstメソッド[C#]
クエリ後の結果セットから先頭のデータを取得するためのFirstメソッドについて解説する。書籍転載の24本目(基礎編「5-3-7」)。
25. LINQ:データをグループ化する - group句[C#]
特定のキー列でデータをグループ化するためのgroup句/GroupByメソッドについて解説する。書籍転載の25本目(基礎編「5-3-8」)。
26. LINQ:エンティティ同士を結合する - join句[C#]
特定のキー列でエンティティ同士を結合し、複数のエンティティをまとめて取得するためのjoin句/Joinメソッドについて解説する。書籍転載の26本目(基礎編「5-3-9」)。