jQuery逆引きリファレンス
既存の要素を削除するには? ― remove/emptyメソッド
2016年10月20日
指定した要素そのもの/要素の中身(=子要素)を削除する方法を説明する。
既存の要素を削除するには、remove
/empty
メソッドを利用します。以下では、サンプルを交えながら、それぞれの違いを解説します。
指定された要素を削除するremoveメソッド
まず、remove
メソッドは指定された要素そのものを削除するのがremove
メソッドの役割です。例えば以下は、id="composition"
である要素を削除する例です。
HTML
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<title>jQuery TIPS</title>
</head>
<body>
<h3 id="composition">弦楽三重奏</h3>
<div id="main">
<p>ヴァイオリン</p>
<p>ヴィオラ</p>
<p>チェロ</p>
</div>
<script src="http://code.jquery.com/jquery-1.12.4.min.js"></script>
<script>
$(function () {
$('#composition').remove();
});
</script>
</body>
</html>
|
リスト1 既存の要素を削除するためのコード(remove.html)
▼
▼
図1 「id="composition"」である要素を削除
指定された要素の中身を削除するemptyメソッド
一方、指定された要素そのものではなく、要素の中身(=配下のコンテンツ)を削除するのがempty
メソッドの役割です。
先ほどのリストの太字部分をempty
メソッドで、以下のように置き換えてみましょう。
JavaScript
$('#composition').empty();
|
リスト2 指定された要素の中身を削除するためのコード(remove.html)
▼
図2 「id="composition"」である要素の中身を空に
確かに外枠(<div>
要素)のスタイルはそのままに、中のテキストだけが破棄されていることが確認できます。
処理対象:要素の削除 カテゴリ:要素
API:jQuery() カテゴリ:Core(コア)
API:.remove()|.empty() カテゴリ:Manipulation(操作) > DOM Removal(DOM削除)
API:jQuery() カテゴリ:Core(コア)
API:.remove()|.empty() カテゴリ:Manipulation(操作) > DOM Removal(DOM削除)
※以下では、本稿の前後を合わせて5回分(第54回~第58回)のみ表示しています。
連載の全タイトルを参照するには、[この記事の連載 INDEX]を参照してください。
54. 既存の要素を別の要素で置き換えるには? ― replaceWith/replaceAllメソッド
既存の要素を選択し、それをHTML文字列により生成した新規要素もしくはjQueryオブジェクトで置き換える方法を解説。また結果は同じになるが少し手順を変えて、HTML文字列による新規要素もしくはjQueryオブジェクトで既存の要素を置き換える方法も説明する。
55. 現在の要素セットを特定の要素でラップするには? ― wrap/wrapAll/wrapInnerメソッド
現在の要素セットを新要素でラップする(=新要素の子要素にする)方法を解説。メソッドを使い分けることで、要素セットに対して個々に要素全体を/全ての要素をまとめて/個々に中身(=子要素)のみをラップできる。
57. 既存の要素をコピーするには? ― cloneメソッド
既存の要素をjQueryオブジェクトとして複製する方法を説明。オブジェクトはappendToなどの挿入系メソッドを使ってHTMLソース内に要素として追加したりできる。